「平成28年国民健康栄養調査結果より」
今回は、その中から「体格や生活習慣に関する地域格差」の結果についてご紹介します。
「体格や生活習慣に関する地域格差」の調査では、BMIや生活習慣の状況について、都道府県別に年齢調整を行った上で、値が高い方から低い方に4つの群に分け、上位群(上位25%)の状況と下位群(下位25%)の状況を比較しました。その結果、BMI、野菜摂取量、食塩摂取量、歩数、現在習慣的に喫煙している者の割合(男性)において、上位群と下位群の間に有意な差が見られました。
①BMI
BMIの平均値は、上位群では男性24.4、女性23.3、下位群では男性23.4、女性22.1となっており、男性で0.9、女性で1.2の差がありました。
BMIの平均値(kg/㎡)
平成28年国民健康栄養調査結果をもとに作成
②野菜摂取量
野菜摂取量の平均値は、上位群では男性318g/日、女性302g/日、下位群では男性258g/日、女性242g/日となっており、男性で59g、女性で60gの差がありました。
なお、野菜摂取量については、男性において、平成24年調査と比較して都道府県間格差の縮小が見られています。
野菜摂取量の平均(g/日)
平成28年国民健康栄養調査結果をもとに作成
③食塩摂取量
食塩摂取量の平均値は、上位群では男性11.5g/日、女性9.7g/日、下位群では男性10.0g/日、女性8.5g/日となっており、男性で1.5g、女性で1.1gの差がありました。
なお、食塩摂取量については、男女ともに、平成24年調査と比較して都道府県間格差の縮小が見られています。
食塩摂取量の平均値
平成28年国民健康栄養調査結果をもとに作成
④歩数
歩数の平均値は、上位群では男性8,264歩/日、女性7,200歩/日、下位群では男性6,774歩/日、女性5,930歩/日となっており、男性で1,490歩、女性で1,270歩の差がありました。
歩数の平均値
平成28年国民健康栄養調査結果をもとに作成
⑤現在習慣的に喫煙している者の割合
この項目では、女性において誤差率が著しく高かったことから、地域格差の把握には適さないと判断され、男性のみ結果が公表されました。
現在習慣的に喫煙している者の割合は、上位群では35.2%、下位群では25.4%となっており、9.9%の差がありました。
現在習慣的に喫煙している者の割合(%)
平成28年国民健康栄養調査結果をもとに作成
※1 今回の調査は熊本県を除いた結果となっています。
※2 上位群と下位群の差は、四捨五入のため、上位群の平均値から下位群の平均値を引いた値とは一致しません。
詳細は下記をご参照下さい。
平成28年「国民健康栄養調査」の結果(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html