メールマガジン「Nutrition News」 Vol.151
「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要より②」
「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要より②」
メールマガジン「Nutrition News」Vol.148に引き続き、平成28年11月14日に公表された「平成27年国民健康・栄養調査」の概要より、食生活に関する状況についてご紹介します。
食塩の摂取量はこの10年間で有意に減少
食塩摂取量の平均値は全体で10.0gでした。男女別では、男性11.0g、女性9.2gとなっています。健康日本21(第2次)では、食塩摂取量について1日あたりの食塩摂取量の平均値を8gと減少することを目標に掲げており、今回の調査結果ではその目標に達していませんでした。しかし、この10年間の食塩摂取量の平均値の推移を見ると、総数、男女ともに有意に減少しています(図1)。
図1 食塩摂取量の平均値の年次推移(平成17年~27年)(20歳以上)
野菜の摂取量は20歳代で少なく60歳代で多い傾向
健康日本21(第2次)では、野菜摂取量の平均値を350g/日に増加することを目標としています。一方、今回の調査における野菜摂取量の平均値は全体で293.6gでした。男女別では、男性299.4g、女性288.7gとなっており、いずれもここ10年間での有意な変化はありませんでした。 年齢階級別では、男女ともに20歳代で最も少なく(男性257.1g/日、女性226.8g/日)、60歳代で最も多く(男性327.6g/日、女性334.4g/日)なっています。
30歳代男性・20歳代女性のおよそ4人に1人が朝食を欠食している
朝食の欠食率※は、男性14.3%、女性10.1%でした。年齢階級別にみると、男性は30歳代、女性は20歳代で朝食の欠食率が最も高く、その割合はそれぞれ25.6%、25.3%でした(図2)。 ※国民健康栄養調査では、①食事をしなかった場合 ②錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合 ③菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合 のいずれかに当てはまる場合を「欠食」としています。
図2 朝食欠食率の内訳(20歳以上、性・年齢階級別)
女性
本文中の図は、すべて「平成27年国民健康・栄養調査報告」を基に作成しています。また、四捨五入した数値を掲載しているため、内訳の合計が総数と一致しないことがあります。
詳細は下記をご参照下さい。
平成27年国民健康栄養調査結果の概要(厚生労働省)