メールマガジン「Nutrition News」 Vol.127
「平成25年 国民健康・栄養調査報告より②」
「平成25年 国民健康・栄養調査報告より②」
メールマガジン「Nutrition News」Vol.124に引き続き、平成27年4月1日に公表された「平成25年国民健康・栄養調査報告」から、食事に関する状況についてご紹介します。
食品群の組合せの状況
厚生労働省がまとめた「日本人の長寿を支える『健康な食事』のあり方に関する検討会の報告書」では、生活習慣病予防に資する栄養バランス確保の観点から、主食・主菜・副菜を組み合わせて食べることを基本としています。
今回の調査で、3食ともに、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べている割合は、男性38.4%、女性36.5%でした。この割合は、男女ともに、若いほど低いという傾向が見られました(図1)。
今回の調査で、3食ともに、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べている割合は、男性38.4%、女性36.5%でした。この割合は、男女ともに、若いほど低いという傾向が見られました(図1)。
図1 穀類と魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)と野菜を組み合わせて食べる者の割合
(20歳以上、性・年齢階級別)
男性
男性
女性
※「穀類と魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)と野菜を組み合わせて食べる」とは、いずれの食品群も摂取していることを指し、摂取量については考慮していない。
1日の食品数の摂取の状況
朝食、昼食、夕食、間食、1日のそれぞれについて、摂取した食品数を数えたところ、1日の食品数の平均値は22.3食品でした。食事別、年齢階級別では、20~40歳代では、50歳以上に比べて、朝食の食品数が少ない傾向が見られました(表1)。
表1 食事別及び1日の食品数の平均値
(20歳以上、男女計、年齢階級別)
(20歳以上、男女計、年齢階級別)
※同じ食品は何回食べても1食品として数え、「砂糖及び甘味料」「嗜好飲料類」「調味料及び香辛料類」「栄養素調整調味料類及びその他の加工食品等」は除外している。
食塩摂取量の状況
「健康日本21(第2次)」では、食塩摂取量の減少を目標に掲げており、1日あたりの食塩摂取量の平均値について「8g」を目標値としています。また「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、高血圧予防の観点から、18歳以上のナトリウム(食塩相当量)の目標量について、男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満と、従来よりも低い値が設定されています。
今回の調査において、成人の1日の食塩摂取量の平均値は、男性11.1g、女性9.4gでした(図2)。食塩摂取量の平均値は、この10年間で男女ともに減少傾向にあるものの(図3)、「健康日本21(第2次)」の目標値や「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の目標量は満たしておらず、さらなる取り組みが求められていると言えるでしょう。
今回の調査において、成人の1日の食塩摂取量の平均値は、男性11.1g、女性9.4gでした(図2)。食塩摂取量の平均値は、この10年間で男女ともに減少傾向にあるものの(図3)、「健康日本21(第2次)」の目標値や「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の目標量は満たしておらず、さらなる取り組みが求められていると言えるでしょう。
図2 食塩
(20歳以上、男女計、年齢階級別)
図3 食塩摂取量の平均値の年次推移
(20歳以上)(平成15年~25年度)
本文中の図は、すべて「平成25年国民健康・栄養調査報告」を基に作成しています。